ただ歌うことが好きだった。
ただ歌うことが好きだった。
歌とその美貌以外は何も持っていなかった。
その歌声と美しさで外の世界に飛び立った。
月日は流れ少女は大人になった。
華やかな世界に自分は見失われ
利用し利用される人だけが残った。
ただ歌うことが好きだった。
空虚が彼女を支配し始める。
やがて美貌も失われ。
歌さえももう彼女を救うことは出来ない。
さらに戦争が暗い影を落とす。
ただ歌うことが好きだった。
1人で生きてゆく術すらなかった。
1人の男と出会う。
互いの中の大きな穴を感じながら
利用し利用されるために。
相手の穴で自分の穴を埋めるように。
穴で穴を埋めることなどできないのに。
ただ虚ろに時は過ぎ、穴は大きくなるばかり。
鏡に映るのは何もない私。
40才のバースデー
見失った自分を知っている青年に出会う。
もう自分にすら見えない自分をまっすぐ見つめる瞳。
鏡を見てもわからない本当の私を見つめる。
ずっと忘れていた私を。
ただ歌うことが好きだった。
・・・・・・オサさんが「歌の贈り物」の中で書いていた、
新しい役を演じる時に台本にはない役の背景を想像し、
紙に書いていくというのを少しまねてみました。
といっても、ニュアンスとして舞台から読み取れることだけですが・・
オサさんの演じるマルグリットを見ていると
そんな想像がどんどん膨らんでゆくんです。
ある意味したたかで、奔放な女性ではあったけれど
その内面は“ただ歌うことが好きだった少女”が1人寂しげに佇んでいる…
そんなオサさんのマルグリット。
オサさんの凜としながらも儚げな美しさに私は
男役春野寿美礼と同じくらい惹きつけられた。
何故こんなに惹きつけられるのか自分でもわからない。
“男役”春野寿美礼という殻をまとった中にいる、おさだまさこという少女の存在が
まるで私の見たマルグリットとそっくりだと感じたからかもしれない。
ああ、私はただただ“春野寿美礼”という人に惹かれるのだなーと思った。
もう、これは理屈じゃないんだから仕方ない。
アルマンよりオットーの方がいいわよと言う人もいたけど、
恋は理屈や道理じゃないんだ(笑)
公演中隣り合わせたご婦人が言った一言。
“好きになっちゃったんだから仕方ないわね”
まさにその通り。
歌とその美貌以外は何も持っていなかった。
その歌声と美しさで外の世界に飛び立った。
月日は流れ少女は大人になった。
華やかな世界に自分は見失われ
利用し利用される人だけが残った。
ただ歌うことが好きだった。
空虚が彼女を支配し始める。
やがて美貌も失われ。
歌さえももう彼女を救うことは出来ない。
さらに戦争が暗い影を落とす。
ただ歌うことが好きだった。
1人で生きてゆく術すらなかった。
1人の男と出会う。
互いの中の大きな穴を感じながら
利用し利用されるために。
相手の穴で自分の穴を埋めるように。
穴で穴を埋めることなどできないのに。
ただ虚ろに時は過ぎ、穴は大きくなるばかり。
鏡に映るのは何もない私。
40才のバースデー
見失った自分を知っている青年に出会う。
もう自分にすら見えない自分をまっすぐ見つめる瞳。
鏡を見てもわからない本当の私を見つめる。
ずっと忘れていた私を。
ただ歌うことが好きだった。
・・・・・・オサさんが「歌の贈り物」の中で書いていた、
新しい役を演じる時に台本にはない役の背景を想像し、
紙に書いていくというのを少しまねてみました。
といっても、ニュアンスとして舞台から読み取れることだけですが・・
オサさんの演じるマルグリットを見ていると
そんな想像がどんどん膨らんでゆくんです。
ある意味したたかで、奔放な女性ではあったけれど
その内面は“ただ歌うことが好きだった少女”が1人寂しげに佇んでいる…
そんなオサさんのマルグリット。
オサさんの凜としながらも儚げな美しさに私は
男役春野寿美礼と同じくらい惹きつけられた。
何故こんなに惹きつけられるのか自分でもわからない。
“男役”春野寿美礼という殻をまとった中にいる、おさだまさこという少女の存在が
まるで私の見たマルグリットとそっくりだと感じたからかもしれない。
ああ、私はただただ“春野寿美礼”という人に惹かれるのだなーと思った。
もう、これは理屈じゃないんだから仕方ない。
アルマンよりオットーの方がいいわよと言う人もいたけど、
恋は理屈や道理じゃないんだ(笑)
公演中隣り合わせたご婦人が言った一言。
“好きになっちゃったんだから仕方ないわね”
まさにその通り。
by glikoma
| 2009-03-05 23:59
| OG
人生もとっくに折り返したというのに宝塚と出会い軸道修正を迫られつつも猫とまったり暮らす日々。glikoma508@yahoo.co.jp
by glikoma
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