人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ジョルジュがたどり着いた場所。

とうとう『マルグリット』が終わってしまいました。

東京に行くことは出来なかったけど、色々なところを巡って
無事素晴らしい千秋楽を向かえられた様子が伝わってきて
嬉しい気持ちで一杯です。

大好きなオサさんが退団した時、本当に寂しくてたまらなかった。
それがこんな幸福な形で再会できるなんて、本当の所想像も出来なかった。
宝塚とはまったく違うと思っていた世界で、オサさんは男役ではないけど
変わらず大好きなオサさんだった。
私は宝塚の“男役”という創造物が好きなのだけど、
それを演じるその人自身も好きなのだと、当たり前のことに気づかされた。


オサさんを語ることで精一杯だったマルグリット感想。
最後にオササン以外の方を。





まず何と言っても、アルマン田代万里生くん。
アルマンにこれ以上の適役はなかったと思う。
彼の青さ(ミュージカル初出演も含めて)全てがアルマンそのものだった。
すでに次回作も決定している彼の第一歩を見る事が出来たのは貴重なことだと思う。
で、次回作も必ず見に行こうと思っております(笑)

オットー寺脇康文さん、失礼ながら当初非常に胡散臭く感じておりました(笑)
何となくバラエティーのりの雰囲気しか知らず、そんな意味では好きなんだけど
このシリアスドラマ、しかもオサさんの相手役となると、少々眼鏡を“クイッ”と上げて
意地悪目線で見てしまった。で、実際舞台を見たら・・・
少々固いな・・と思ったのと、歌はお世辞にも上手いと思えなかったけど
何故か彼のオットーからは目が離せなかった。決して憎まれ役ではなく
彼もあの悲劇の時代を生きた1人なのだと感じさせられた。
冒頭のパーティシーンは、例え背を向けていてもオットーばかりに目が行ってしまった。
何よりも(オサさんファン目線で申し訳ないのだけど)、
彼がこのカンパニーにいてくれたことが成功の鍵だったとさえ思える
そのムードメーカーぶりにファンとしては感謝で一杯。
作品を作り上げるということは、誰かが1人で素晴らしい演技をするという事ではなく
チームが力を合わせて一つになってこそ素晴らしいものになるのだと思う。

ピエロ山崎裕太くん。彼に対しても偏見一杯だった私(猛省中)。同僚からはさらっと
“上手いですよ”と聞いていたものの、「さんま大先生」のやんちゃ坊主時代しか記憶に無い
私は疑いの眼100%で観劇に挑んだ。・・上手い!驚きました。何もかも。
そしてその役名通り、道化者として第二のムードメーカーであり、とても大人だなーと。
いつの間にこんなに大人になったんだろう・・と感慨にふけってしまうくらいでした(笑)

ルシアンtekkanさん。(さんとくんの違いは単なる主観)甘い声がステキでした。
どーしてもマルグリット(オサさん)目線なので、憎らしくも思ってしまうのだけど
ルシアンの痛みもまた胸に刺さるものでした。

アネット飯野めぐみさんは、歌い出すと場の空気をさらう素晴らしい歌唱力が印象的。
そんなに見たこともないくせに“あっ四季”と思ってしまう程、ミュージカルらしい歌声。
いつまでも、何度も聞いていたくなるような歌声でした。そして他のみんなもだけど、
まさに“宛て書き”なイメージでひたむきなアネットにぴったりだった。

ジョルジュ横内正さま。横さまには申し訳ないけど、ジョルジュ本当に憎らしかった(笑)
それ程お上手だったって事ですよね。少ない出番であれ程憎らしいなんて横さま凄い。

アンサンブルの皆様は本当に“ブラボー”の一言なんだけど、
私は2幕の鈴木結加里さんの『パリ』が大好き。あの時の衣装や何もかもが好きです。
他のシーンでもアンサンブルの女性の衣装はステキだったなー。ついそれぞれの衣装を
オペラでつぶさに見てしまった。そして『デイ・バイ・デイ』は一番口ずさむ曲!

本当にミシェル・ルグランの曲が素晴らしかった。
あまり曲が印象に残らないという感想をロンドンバージョンの時から聞いていたけど
私は大好きな曲ばかり。これは、日本版を見る前から思っていた。
一度聞いて印象に残る曲では無いかもしれないけれど、何度も聞いている間に
深く深く染みて、ある日そのドラマチックさに驚く自分がいた。
だから大阪の初日を観た時は、その曲を生で聴けた感動が大きかった。
どうやら日本版のCDも出そうな雰囲気で嬉しい〜

マルグリットカンパニーの皆様、素晴らしい舞台をありがとうございました!
希に見る熱い公式ブログを作り上げた“マルグリオさん”お疲れさまでした。
全てに恵まれた船出をしたオサさん。
それはもちろん、オサさんの努力によって生まれたものだと思う。
あのジョルジュの船出が確かにここへ繋がっていたのだと、
あの日のオサさんを思い出して胸が熱くなる。
そして、その航海は始まったばかり。
どこまでも手(足?)漕ぎボートでのろのろと着いて行きますよー
by glikoma | 2009-03-29 23:59 | OG


人生もとっくに折り返したというのに宝塚と出会い軸道修正を迫られつつも猫とまったり暮らす日々。glikoma508@yahoo.co.jp


by glikoma

S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

カテゴリ

全体
My おとめ
宝塚
花組
星組
雪組
月組
宙組
スカイ・ステージ
OG
その他の舞台
猫・日常
未分類

以前の記事

2011年 02月
2011年 01月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2006年 08月
2006年 06月

検索

その他のジャンル

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

画像一覧