人気ブログランキング | 話題のタグを見る

まだドキドキ。

案の定、徹夜明けでの星組初日観劇。
そこそこ前方席なので寝てしまったらどうしよう・・と不安まじりに、
電車の中で爆睡しながら向かった。

そんな不安は必要なかった!(電車の中の爆睡が良かったのか?)
始まった瞬間から1度も睡魔に襲われなかった。

一言、おもしろい!

さすがのブロードウェイ・ミュージカル。
楽曲の良さ、衣装の派手さ、装置の(通常比)派手さ、
何より破綻の少ないストーリー(笑)
(ラストの展開など突っ込み所満載だけど、舞台でそれは言いっこなしよ)
総合芸術としてのクォリティーの高さに冒頭からワクワクが止まらない。
一幕の間中、ワクワクしていた。

正直、物語としては取り立てて“好きだー”って程の“萌え”はないんだけど、
観ていてとにかく楽しくてドキドキワクワクできるのは娯楽として最高だ。
そして、何より演じている側のドキドキワクワクが伝わってくるのが楽しい。

派手さでは文句なく宝塚。
ただ、色々な意味で“らしくはない”部分も多いかもしれない。
みんながキラキラ輝いているのが宝塚。
だとしたら、最高にみんなが輝いている、これぞ宝塚な作品。
平民の衣装とか地味なんだけど、みんなの顔がキラキラしてまぶしい。
バウの『アンナ・カレーニナ』を両チーム観たばかりだから
民衆にいる若手さんの顔がどんどん飛び込んでくる。
見たい真風涼帆くんの顔を見ている暇も無い程だ(笑)

(大きくはしませんが、細かくは多々ネタばれあり)



登場のとうこさんに気がつかない!
いや、気がつく。変装はしてるが、出てきてすぐわかる。
そのたたずまいに、何より喋ればその声に(銀橋歩くし・笑)。
でも地味〜に登場するので、舞台上のキラキラに目を奪われている間に
すでに“下手に登場”(その前から登場はしているんだけど)していて慌てた(笑)

とうこさん、見た目はポスターの“特大超格好いい”パーシーには若干劣るものの
さすがの演技と歌で魅せてくれる。もう熱演の一言で、しかもノリノリ。
もう誰も彼女を止められやしない。場内爆笑の渦。
演出が上手い。さすが小池先生。
あの『赤と黒』の居心地の悪い笑いとは違う。初日という特別な日のノリはある。
でも、あれは笑っていいように作られている。笑っても芝居が壊れない。
そして、とうこさんがちゃんとそれを計っている。
でも、一人だけ終始シリアスなちえちゃんは良く耐えた!(笑)
そういえば、ロビーでいつもは見ない長蛇の列があるから何だろう?と思ったら
小池先生サイン会の列だった(笑)私はトイレ待ちなので諦めた。

しかし、後半ほとんどの出番にロビン・ウィリアムズみたいな顔の仮装・・・
いや、“変装”をしているのはトップ男役としてどうなのか?と心配になるぐらいの
ノリノリ仮装・・変装ぶりのとうこさん。おもしろすぎ。
宝塚の男役を超えて、舞台人としてのあなたを観ているのがこんなにも楽しい。
歌は当たり前のように文句無しなんだけど、正直言うと少しばかり物足りない。
ドラマチックな歌がショーブラン担当というのもあって、印象に残る曲が少ない。
そんな中、とうこさんの為に書き下ろされた「ひとかけらの勇気」は
さすがに、とうこさんにぴったりで物語全般を通しても一番心に残る歌で好きだ。


で、主人公パーシーがそんなわけだから、ちえちゃんが男前だ。
いやーーーーーもう“ショーブラン萌え”?
ちゃらちゃらした人(笑)が多い中、見た目も黒くてシャープ
一人シリアスでとにかく格好いい。
そもそも、ショーブランという役は非常に美味しいというか、影の主役というか
現代一般人が一番共感するのはショーブランだと思う。
主人公のパーシーってやつはお気楽貴族を装った本当にお気楽な奴。いやいや
罪もなく絞首刑になる他国の貴族を助けるという義憤に満ちた男ではあるのだけど
それっって、一般市民の私からすると対して共感できない。悪く言えばそれすら
貴族の遊びの一つにも見えないでもない。

海外ドラマのショーブランも地味(でも無骨ハンサム)だけど、
一途に心から信念に燃え、一途に不器用にマルグリットを愛する男で、
私は好きだった。ちえちゃんのショーブランもそんな役作りで、
単なる敵役ではなく一人の苦悩する男として物凄く魅力的だった。
主人公があまりにもおちゃらけなんで、その苦悩ぶりすら滑稽に見えるところが
またおもしろくもある。
そして、歌がいい。正直、歌の見せ場としては(数ではなく)、
ショーブラン>マルグリット>パーシー という比重にすら感じる今回。
なので、ちえちゃんの歌はかなり責任重大。
凄く頑張っていた。とゆーか、格好良かった。どのシーンも見せ場だった。
上手い下手で言うならどうなのか、相変わらず音痴な私には判断ができないけど
好きか嫌いかなら“大好き”(笑)
とにかくショーブランとして、影の主役(?)として文句無しだった。
今後さらに良くなるのなら楽しみでならない。
とうこさんが大きく余裕のある演技で男役を超越しているので、ちえちゃんは
思い切り宝塚の男役として二枚目をがんばって欲しい(笑)

そして、とうこさんが宝塚の男役を超越したなら、女役をいや娘役を超越したのが
あすかちゃん。『エルアルコン』『赤黒』とすでに娘役は超越していたけれど
ここに極めりって感じ。とにかく美しくて色気があって迫力の女っぷりなのだ。
その美しさと歌声でソロシーンは観客が釘付けだった。
あのラスト付近の、パーシーとうこさんの汗を拭いてあげるシーンが
アドリブだとしたら“凄い!”し、小池先生演出なら“上手い!”
とにかく座布団十枚って感じ(笑)

とにかくこの3人だけでも凄いのに、ピンパーネル団も見せてくれる。
いや、もっと活躍して欲しいけど。これからどんどん進化しそうな軍団(笑)
しぃちゃんとすずみんのあの中途半端な吊りはいるんだろうか・・・。
今日はしぃちゃんの安全ベルトが取れていて、見ていて生きた心地がしなかった。
高さは中途半端だけど落ちれば怪我をするには十分な高さだ。

カレーニンコンビが目に飛び込んでくる。
市民るりかちゃんが目に入る入る。一度目に止まったら彼女の星組らしい
(可愛いお顔に似合わず)男臭ーい演技が病みつき。いいわー。
ベンゆずるんは、ピンパーネル団として大活躍なんだけど、そのスタイルの美しさで
一番目を引く。そして、誰を見ていても楽しいピンパーネル団カップル。
中でも特に、ベンゆずるん&ポリーせあらちゃんカップルが美しくて目を引く。
ポリーせあらちゃんのその美しさに似合わない男前な演技も素敵。

そして、新公の配役の理由がわかるような気がした。
クールビューティーなのに、とぼけた味のあるゆずるんにパーシーはぴったりだ。
そして・・歌比重がとにかく、ショーブラン>パーシーなのだ。
とはいえ、とうこさんの役なので演技も歌も想像以上にハードルは高い。
がんばれゆずるん。これを経験したら君はきっと凄いぞ。

真風くんも探したい、いえ、やはり目には飛び込んで来るんだけど、
見たい人が多すぎて大変な今回。見所多すぎー(笑)
でも、どのシーンか忘れたけど一度だけ何故かすっと真風くんが目に入って来て
その瞬間はやっぱりオサさんを思い出してしまって、一瞬で涙が出そうに・・
とても涼やかな真風くん。どうか星組で濃く暑い風になって欲しい。

後、シャルル役の水瀬千秋ちゃんがいい。泣かされた。

アンナでとても好きになったころちゃん、エトワール素敵でした〜
男役の剣を持った群舞は格好いいーーーー
ちえちゃが、ちえちゃんが格好いい!!!やっぱりショーも見たいなーーー

そして、フィナーレのとうこさん。
パーシーが全編割と、あれ・・なんで・・・やっぱりフィナーレの
ラメラメ衣装が格好いいなーーー似合うなー。色気があるなー。
パーシーだけじゃ私の好みとしては物足りなかったけど(あさこビルも同じく)
最後で完璧に。

やっぱり私は宝塚が好きなのねー
by glikoma | 2008-06-21 03:54 | 星組


人生もとっくに折り返したというのに宝塚と出会い軸道修正を迫られつつも猫とまったり暮らす日々。glikoma508@yahoo.co.jp


by glikoma

S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

カテゴリ

全体
My おとめ
宝塚
花組
星組
雪組
月組
宙組
スカイ・ステージ
OG
その他の舞台
猫・日常
未分類

以前の記事

2011年 02月
2011年 01月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2006年 08月
2006年 06月

検索

その他のジャンル

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

画像一覧